2016.6.13~17 東北サーフィン盛りあげ隊 Vol.3
震災津波原発事故。誰も止められない天災。そして誰もがこの結果を想像できず、虚事のように構えていた原発事故。衝撃の現実から早や5年の月日が流れました。
波のキャンパスで自由にマニューバを描き、自己表現するサーファーにとって、津波という未だかつてない巨大な波の猛威に驚愕し、被災された方々の無念さを思うと波を愛して止まない私たちの心は打ちひしがれ、空虚感に襲われました。
災害直後、JPSA/WSLJAPAN/NSA/JPBA/SFJの各団体が集結し、日本サーフィン連絡協議会(JSMN)を設立し、被災地サーファーへ向けて支援の意思を固め、義援Tシャツの販売。OCEAN BLUE DAYの名の追悼イベントを開催し、全国のサーファーから支援をいただきました。第一段として被災地域へ海岸復興支援として義援金を12市町村へ託しました。
その後、JSMNで支援金の使い方を話し合い「サーファーからサーファーへ」のスローガンの元、被災地サーファーを元気づけようと計画。「東北サーフィン盛りあげ隊」を結成し、そして今回第3回目の盛りあげ隊ツアーを実施いたしました。
今回のツアーには、日本サーフィン界の重鎮のおひとりでもある「川井幹雄氏」少年時代からコンテストシーン・サーフトリップシーンに名を馳せた「抱井保徳氏」「小川昌男氏」「増田昌章氏」のサーファーにご協力いただき、東北サーファーの皆様との交流を深め、各ポイントへお邪魔いたしました。復興の兆しが見える街、海岸線。まだまだ手つかずの地域。海岸線が要塞のように大きな壁が立ちはだかる姿を目のあたりにし、災害から5年という時を一同心に刻みました。
しかし、サーファーは元気です。波を楽しみ、仕事、家族、友達、地域の一員として普段と変わらぬ生活を営み暮らしておられます。今回の事業でJSMNとしての支援活動は終わりになりますが、素晴らしい波の宝庫「東北」へトリップされてはいかがでしょうか。美味しい海産物、お肉、お米。なによりも心優しい人たちの東北魂は、きっとさらなる東北サーフィン盛りあげ隊そのものになっていくことでしょう。
最後になりましたが、ご協力いただいた全国のサーファーの皆様。OCEAN BLUE DAY Tシャツをデザインしていただいた木梨憲武様。ミュージシャン・カメラマン・プロサーファーの皆様。そして、快く受けいれていただきました東北サーファーの皆様。本当にありがとうございました。
日本サーフィン連絡協議会 JSMN 守山倫明

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