ストレンジモーターサイクル店主AD/tacのバイクにまみれた生活の日記です。 街乗りあんちゃん→峠小僧→エクストリームライダー→全日本モタード参戦→全日本エンデューロ参戦→全日本ハードエンデューロ(G-net)参戦しています。 2017年はBETA Xtrainer250で全日本エンデューロ#14 G-netハードエンデューロ#2で走っております。 毎週日曜はお店を休んでツーリングや初心者講習付きの走行会を行っています。

2013/5/15

モンスクレポート(下見編)  エンデューロ

前回の記事で紹介したハードエンデューロレース「マウント モンキースクランブル」に出場して来ました。
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ハードエンデューロの選手権「G-net Japan」シリーズの一戦です。


ハードエンデューロとは、エクストリームエンデューロとも呼ばれる、ここ数年世界的な盛り上がりを見せている「走破力」に特化したエンデューロレースです。
田中太一選手がここ3年出場しているオーストリアの「エルツベルグ ロデオ」が有名です。

雰囲気はYOUTUBEで知る事が出来ます。
こちらのまとめも参考になります。

通常のエンデューロレースやモトクロスと違い、バイクで走る為のルートでは無い自然の地形がコース上に含まれており、そこが難所化します。

世界的には難所と難所をつなぐスピードも重視されますが、国内のレベルではスピードは必要無い、と言っても過言では無いでしょう。難所でもマシンを壊さず、確実に前に進める事が重要です。
ヒルクライムではモトクロスのスピードが、細かな所ではトライアルのバランスが必要とされる、とてもテクニカルなレースです。長時間のレースではプッシュし続ける体力と気力も重要です。

嘔吐するまで体力を削られることから「ゲロレース」と呼ばれたり「酷いコース」などと形容されるので敬遠している方も多く、今一メジャーにはなれません。

ですが、僕がオフロードバイクに乗ってからずっと・・・いや、子供の頃から思う「あの山を超えたい」「この坂の先を見たい」と言う根源的な欲求を満たしてくれる唯一のバイクレースです。誰の手垢も付いていない「誰も登った事の無い坂」なんて言われたら、かなり燃えちゃいます。
当然普段からかなり練習していますし、レースにも好んで出場しています(前回はスクラッチマウンテン

ハードエンデューロに対する自信もありましたし、強敵は多いものの勝つ気でレースに臨みました。


今回はG-net japanという全日本を周る選手権なので、中部、関西、遠くは九州からも強敵が参戦して来ました。

僕の知り合いだけでも
#1 金子さん(前年度チャンピオン)
#6 森君(トライアルIA、エンデューロIA、モトクロスI、第一戦優勝)
#12 ユースケ(エンデューロIA)
#13 イシゲさん(エンデューロIA、2009年エンデューロ全日本チャンピオン)
#29 藤田塾長(エンデューロIA、第一戦2位
#38 三橋君(プロ・ラリードライバーだけど前回のスクラッチマウンテン優勝)

その他にも関東や中部、関西の猛者(好き者)が集まって来ました。
エントリーは若干寂しく40台でしたが、とても濃い誰が勝ってもおかしくないメンツでのレースとなりました。



前日

5時起床、7時半には猪苗代のコースに到着し8時から下見開始。昼から雨の予報だったので、早めに下見を終わらせて午後は店に帰って仕事の予定でした。

ざっくりとしたスタッフ向けのコース図を見せて貰って下見。
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今回は時間が無かったので造れませんでしたが、感染観戦するお客さんとか、エントラントの下見用にプリントしたのが有ると嬉しいですね。

2時間黙々と歩いて下見終了。
こんな所を登ります。これでもかなり綺麗に開拓されています。
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4月のコース当たり付けの際に「ここ使ったら面白いですよ」と提言した箇所がそのまま使われているので一安心。しかし、下見時はドライだったのもあり、下手すると20分位で周れてしまうのではないだろうか?と言う危惧が頭を過ぎりました。

そこで、スタッフに進言して二周目スタートに当たる猿山登りのラインを狭める事と、猿山の右の山の登りを壁登りに変更して貰いました。猿山は一番上の画像です。


右の壁(下の画像)は何年か前にトライアルの成田匠さんや野崎史高選手がデモランでトライアル車で登った事のある壁です。エンデューロバイクでは誰も挑戦したことがありません。
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高さは7〜8m、最後の2m程の岩盤はほぼ垂直です。下にあった大きな岩は安全のため撤去して貰いました。下の瓦礫は崩れやすい固さなので、最悪落ちても死にはしないと思います。

直前の提案に快く対応して下さったスタッフの皆様、ありがとうございました。
「ラインが全く見えない」とか「登れる気がしない」と言われましたが、実の所この時点では僕もそう思っていました(笑)

それでも、IASが乗ったトライアル車とは言え、同じ人間がバイクに乗って登ったラインだから、挑戦する事くらいは出来るだろうと言う考えでした。僕以外にも挑戦しそうな人は一杯居るので、誰かは逝ってくれるだろうという期待もしていました。皆負けず嫌いですからね。
レースじゃ無ければ僕も挑戦しないと思います。


一応奥にエスケープラインも用意して貰いました(こっちもそれなりに難しそうだけど)
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折角西日本から時間とお金を掛けて遠征に来て貰ったのに、グルグルレースでおもてなしする事は出来ない。何かひとつでもお土産を持って帰って欲しいという思いもありました。

IASしか登った事無い壁にアタック出来れば本望でしょうし。。。




ここで解説をしておくと、ハードエンデューロの参加者が最も嫌がるのがハイスピードレース(通称グルグル)になる事です。普通のエンデューロレースと違いが無くなってしまいますから。

「一周も出来ない」や「誰も登れない」事に怒る参加者は恐らく居ません。それはそれで楽しめる人達の集まりです。

しかし、明らかに「バイクを壊す前提」や「失敗時に大怪我のリスクが非常に高い」コースは嫌です。所詮プロ(バイクに乗る事で生計を立てている)は居らず、皆それぞれ仕事や家庭を抱えて参戦している訳ですから。

また、渋滞でラインが全く無く、順番待ちか割り込みか、というコースも気持ち良く走れません。

実際にコースを設定しようとすると「セクションのハードさ」と「怪我、渋滞のリスク」と言うのは相反する要因です。実際にはエントラントの数や平均技量、技量差、そしてマーシャルを含むスタッフの対応にも大きく左右されます。このバランスを上手く取れると、良いレースになります。

後述しますが、今回はかなり良いバランスだったと思います。


次回に続きます


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ストレンジモーターサイクル 和泉



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