2010/6/6

孤高のメス  日本映画

「孤高のメス」

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<あらすじ>

大学病院に依存しきった市民病院・さざなみ病院に、外科医の当麻が赴任してきた。
患者のことを第一に考え、オペも鮮やかな手際で対応する当麻。
そんな彼に第一外科医長の野本らは反発するが
その一方で看護師の浪子たちは仕事へのやる気を取り戻していく。
そんな中、市民病院の強化に努める市長が末期の肝硬変で倒れてしまう。
彼を救う手段は法で認められていない脳死肝移植のみ。
そこで当麻が下した決断は……。

(goo映画より)


患者のたらい回しなど現代の医療問題に鋭く切り込む衝撃的な医療ドラマ。

実際に医療に携わる大鐘稔彦の同名小説を基に、
地方の市民病院に勤務する外科医が旧弊な医療現場で
困難な手術に立ち向かうさまを描きます。

医療現場の抱えるさまざまな問題を浮き彫りにしながらも
命の価値を感じさせる感動のヒューマンドラマです。

医療ものではあるんですが難しいお話ではなく
シンプルでわかりやすくストレートに響いてくる内容でした。

簡単な手術もまともに出来ないような病院だったのが
ひとりの医師の「目の前の患者を救いたい」という強い信念が
周りの人々を変えていきます。

やがて、その思いは当時の法律では認められていなかった
脳死肝移植へ繋がっていくのです。

目の前の救える命が法律によって救えないというのは悲しい。

そんな中、たとえ自分の職を失おうとも一つの命を救いたいと
移植を決断する当麻先生は素晴らしい人でした。

「目の前に横たわっている患者をただ助けるだけ」

そこには、功名心も、中途半端な正義感もなく
「ただ自分の仕事をあるがままに成す」という
考えてみれば医師として、ごく普通で当たり前の姿があるだけなんです。

そんな純真な医師を嫌味無く熱演する堤真一が素晴らしい。

真面目な表情をしながらユーモアを交えても許される
彼の個性が有ってこそな感動作に仕上がっています。

さらに当麻医師と看護師の接していないようで
密接に通じ合っているような深い絆も見ごたえ十分で

安易にラブストーリーに走ってないところも共感を覚えました。

キャスティングの妙と、医療現場のリアルすぎる描写
特にオペの手順を臓器や手元のアップを交えて
事細かに描き本物の緊張感が伝わってきます。

最近の作品にありがちな、おまけのようなサブストーリーや
意味ありげな伏線が無く、真っすぐに作品のテーマが語られる展開。

むしろ淡々と進むこの展開が新鮮で
見終わった後は清々しい気持ちになれたし

SFXや制作費にお金をかけなくても、キャステイングと役者の凄さで
ここまで満足できる良い映画ができるんだと
改めて感動した作品でした。

「孤高のメス」公式サイト
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