2010/6/6

告白  日本映画


「告白」

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<あらすじ>

女教師・森口悠子の3歳の一人娘・愛美が、森口の勤務する中学校のプールで溺死体にて発見された。
数ヵ月後、森口は終業式後のホームルームにて
「私の娘はこの1年B組生徒二人に殺されたのです」と衝撃の告白をし
ある方法にてその二人の生徒に復讐する。
そして4月、クラスはそのまま2年生に進級。
犯人のひとりAはクラスのイジメの標的になっていた。
そして、もうひとりの犯人Bは登校拒否し、自宅に引きこもっていた…。

(goo映画より)


2009年本屋大賞に輝いた湊かなえの同名ベストセラー小説を原作に
教え子にまな娘を殺された中学校教師の復讐(ふくしゅう)を描くミステリー。

「私はシングルマザーです。娘の愛美。愛美は死にました。
警察は事故死と判断しました。でも事故死ではありません。
愛美は、このクラスの生徒に殺されたんです。」

この衝撃の告白を、無表情に感情を押し殺した声で淡々と話す女教師。

物語は、自分の愛娘を殺された教師、森口の“命の授業”という
名の復讐劇ですが
その顛末を森口からはじまる5人の登場人物の告白という形で見せています。

森口先生の告白によって二人の犯人が判明し、
その二人に罠を仕掛けるまでが、森口先生の告白。

ここまでで相当のインパクトがあるのに
それに匹敵する、それ以上の衝撃を持つ告白がその後4つも続くんです。

これは相当ハードでした。

しかも物語の終盤は、「和解」や「更正」などというものを殆ど考慮する事無く、ただひたすらに「復讐」を突き詰めていきます。

まるで、罪悪の概念に乏しい少年少女に
命を奪うことの罪の重さを突きつけ
絶望に叩き落す様に。

優しさと狂気は紙一重。
中学生という思春期はいちばんそれが強くなる。
心の移り変わりをコントロールしにくくなる。

ほんの遊びのつもりでしたことが他人の人生を狂わせることもある。
そして自分の人生も。

森口先生の復讐は犯人に直接手をかけることではなく
犯人の一番大事なものを自ら破壊させることでした。

子供のモラルを問うようなストーリーでありながら
説教臭さなど微塵も感じさせない圧倒的なまでのバイオレンス映画でした。

少年法で守られた少年の犯した犯罪に真正面から描きながら
若年層の少年少女の危うい精神バランスと残酷性も見事に描かれています。

自分より弱い相手を見つけて、いたぶり
相手より優位に立とうとする愚かな行為であったり
自分を正当化するために相手を悪者にしたり
ネガティブな事から現実逃避するようにわざと明るく振舞う集団心理。

背筋が凍るような怖さがありました。

決して後味の良い作品ではないけれど
ミステリーとしての見応えはあり
「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」とこの中島監督の作品は
毎回想像以上に引き込まれます。

動画なのに1カット1カットが静止画像のように見せる手法は面白かったし
残酷な事をしていながらクラス全員の笑顔や、はしゃぐ姿を見て
これほど怖いものは無いと思わせる撮影の方法はさすがだと思いました。

中学一年生中心なのに中学生は観ることができない映画。

当の中学生が観たら、どんな感想を持つのでしょうか?


「告白」公式サイト
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